閑静な住宅地にあるピアノのための小さな空間の住宅|一軒家・自宅


うずまき状の平面をもつ、ピアノ演奏を楽しむための小さな空間の住宅です。

敷地は、間口7m×奥行き15mの細長い土地であり、周辺は閑静な住宅地です。

建物を敷地に対して10度ほどふって配置することにより、建物まわりに適度な余白を生み出し、それを緩衝領域としながら周辺に対する防音対策を講じました。

外部を囲むうずまき壁は、内部までまわり込んでおり、ゆるやかに外部と内部を連続させます。

汎用性の高い素材を何層にも組み合わせながら、遮音層・吸音層を作り出し、ローコストながら適切な遮音性能と響きをもった防音室となりました。

音の波は、うずまき壁に囲まれた空気を伝わって、人の耳に届きます。

内部にまわり込んだうずまき壁は、ピアノ音の伝達を調整するためカスタマイズ可能な仕様としており、 音環境に変化をもたらす事ができます。

ピアノのアンサンブルが楽しみな、街の小さなホールとなりました。

概要
作品名 PIANO HOUSE K.448
ジャンル 一軒家 , 自宅
所在地 愛知県
間取り ワンルーム
基礎 べた基礎
構造 木造枠組工法
延床面積 23.43㎡
ロケーション 都市部
外装 アスファルトシングル
内装 シナ合板(一部有孔板)
設計から完成までの期間 8ヶ月
予算帯 600万円
市田 彰秀/船橋 仁奈

市田彰秀/船橋仁奈|いちだ・あきひで/ふなはし・にな|NI&Co. Architects(ニコアーキテクツ)|一級建築士事務所

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