2mの段差を繋ぐ家


南斜面の中腹を宅地造成したこの土地は、敷地内の北と南で最大2メートルの段差がありました。

そこで、この家へのアプローチとなる山手の北側道路と、建物が建つ谷側造成地との分断を自然につなぐため、1階玄関・リビングの床レベルを高床とし、そこから各居室にゆるやかにつながっていくスキップフロアを構成しました。

ダイニングの北側には、敷地中央の既存外階段を取り込んだ形で中庭を設け、リビング南の空を切り取る大窓と相まって内外の連続性と広がりを強めながら、光と風が通る気持ちの良い南北の抜けを生んでいます。好きな焼物や絵画を飾り、黒塗りの家具を並べたい、展望台で天体観測がしたい、そんな御夫婦のお住まいです。

概要
作品名 平楽の家
ジャンル 一軒家 , 自宅
所在地 神奈川県横浜市
間取り 3LDK
基礎 ベタ基礎
外壁 リシン吹付+ガルバリウム鋼板
屋根の形 変形切妻
珪藻土
ナラフローリング
構造 木造
延床面積 107.44㎡
ロケーション 郊外 崖地 傾斜地
佐藤 剛

佐藤剛|さとう・つよし|一級建築士事務所 A-SA工房

こだわりの詰まった 居心地の良い空間づくり