築40年以上の回遊できる家


クライアントの要望は、リノベーションして向かいの家に引っ越すという、ちょっと変わったものでした。

計画がスタートした2013年当時で、長男4歳、次男2歳、そして長女はお腹の中。竣工してすぐに三男が誕生した。家族が増えるに従い、元の住まいが手狭になっていったそうです。

リノベーションする向かいの家だが、築41年でご主人の生家でもある。

元に住んでいた家より1回り大きいのだが、昔ながらの日本家屋ゆえ軒が深く、内部まで光が届かない。この部分を解決しようというのが、まずはこの計画のテーマとなった。

1階の壁を出来るだけ減らし、回遊性のあるLDKを提案しました。また、天井部も撤去し、吹抜けとした。

屋根瓦の一部をガラス瓦とし、2階部分から中央に光を落とすことを考えました。

プランを気に入ってもらい「進んで行きましょう」となったのだが、ここからがなかなか大変でした。

銀行はリノベーションに対しての非情に融資が渋いのだ。 リノベーションとは建物の価値を高めるという意味があります。

「明るく」は、実はサブテーマで、メインテーマは「長く子供と仲良く」だ。

明るく、家族の幸せを本気で願う前向きな夫妻がいたからこそ、何とか完成までたどり着けました。

設計の依頼をもらえば、あらゆる可能性を探り常にベストを見つけたい。

プラン、金額調整、現場監理のいずれも同じです。

しかし、それはあくまでも船の舵をきっているにすぎない。

計画の推進力、エンジンのスクリューを回せるのはクライアントの真剣な思いだけだとつくづく思います。

概要
作品名 回遊できる家<リノベーション
ジャンル 一軒家 , 自宅
所在地 大阪府羽曳野市

守谷 昌紀

夢は必ず実現する、してみせる。