今日も明日も子供の声で溢れてる住宅


東京の郊外のこの敷地に初めて訪れたときに、まず目に入ったのは、家の前の道路で元気よく遊ぶ子供たちの姿でした。

三輪車と自転車とボールが行き交い、塀に登ったり飛び降りたり、色々な年齢の子供たちが楽しそうに遊ぶ混沌としたその風景。

都心部ではまず見かけないこの光景を見ていると、思わずうれしくなり、また、同時にこの混沌とした光景を、許して見守っている地域の雰囲気がとてもうらやましくなりました。

この敷地に新しく建つ家は、この道路と緩やかなつながりを持ちつつ、プライバシーも保てる家にするべく設計を行いました。  

この家の中心は4人の子供たち。それぞれに部屋を与えてあげたいが、家全体のスペースは限られていて、小さな部屋にしかなりません。

そこで、小ささを克服するために子供部屋は、大きなリビングに面した位置に半個室として設けることにしました。

また、半個室の上にそれぞれの小さなロフト空間を設け、それぞれがそのスペースも使えるように設計しています。

寝室は、子供スペースより半階上がった位置に配置し、プライバシーの高い空間としました。

畳を敷き、開口部の外には肘掛手摺を設けています。また、家のてっぺんには富士山を望む小部屋を作っています。

2階には風の通りの良い木のルーバー手摺でつくられた物干し台をつくりました。

物干し台には屋根を掛け小雨程度でも外に洗濯物を干すことが出来ます。

また、物干しスペースに面した室内側には室内物干しスペースを設けています。

水廻りはカウンターを少し大きめにし、朝の混雑時にも並んでお化粧などが出来るように配慮しています。

浴室は、小さな坪庭に面していて、裸のまま外にでても覗かれないギリギリの高さで塀の高さを設定しました。

外観はグレーの外壁で切妻屋根が乗っただけのシンプルな形状です。リビングに面した庭と子供たちが遊ぶ道路には小さな扉を設けていて、道路から直接家に入ることができます。

またリビングの前の縁側で座って遊ぶことも意図しています。

スキップフロアのダイナミックな空間を持つ家で、家族のみんなの雰囲気をお互いが感じつつ生活できる家が出来上がりました。 

概要
作品名 大家族の為の和モダン住宅/みんなの家
ジャンル 一軒家 , 自宅
所在地 東京都日野市
森村厚

森村 厚

心地の良い和風・和モダン住宅を設計しています