変形地に建つ中庭と縁側のある2世帯住宅


若い夫妻が口にしたテーマは「孫が遊びにきてくれる家」。

子供には厳しく、孫には甘くという考えです。

命を紡ぐこと、家を建てることを、大変真剣に考えていると感じました。

土地形状が独特で、それに合わせて「F」の字のプランとしていました。「F」の縦線部が2層で、1階にLDK、2階に子供部屋等の個室。それぞれが南向きに並び、どこに居ても庭の緑を感じることができたと思います。

横線部が1層で、上部に水周り、下部に和室。間が中庭となっています。

和室は、将来両親との同居を考えてのもので、親族を非常に大切にしています。

洗濯室は、花粉症に悩まされる奥さんの要望から考えました。

人も洗濯物も南向きが良いのは同じで、縦長に配置しLDKの開口減を最小としています。

雨天でも乾くよう、トップライトを採用しました。 環境問題を考えると夏の日射をどう防ぐかが大変重要になってきます。

大阪の南中高度は、夏至で約79°、冬至で約32°。冬は日差しを遮らないよう庇を設計しました。

特殊なシステムを使わずとも、環境に優しい家は実現できたいい例です。

庭には縁側を巡らせています。子供はいつも屋外が好きで、「家」と繋ぐのが縁側の役割。孫が縁側を走り回ることができます。

それを、祖父母となった夫妻がダイニングから眺めています。

そんな光景を思いながら設計した。

その頃には、和室へ生活の場を移しているかもしれないが。 幸せの景色を描く。それが私達の仕事だと思います。

概要
作品名 黒壁の家
ジャンル 一軒家(2世帯) , 自宅
所在地 大阪府
延床面積 117.87 ㎡
ロケーション 都心部
設計から完成までの期間 1年
予算帯 2,000万円台

守谷 昌紀

夢は必ず実現する、してみせる。