サブタイトルサブタイトル
2月下旬に高性能断熱材の現場発泡硬質ウレタン吹き付けが完了。
最難関のヘリンボーン貼も3月中旬に終了しました。
現在は内部造作と並行して、外部工事もピッチが上がっています。
メインエトランスは道路から見て左の車の後ろ辺り。
そこへ至るアプローチをどうポジティブに解釈できるかが、プランの成否をを分けると考えていました。
エントランスホールと繋がりますが、この付近までが暗くなりがちなエリアです。
上階からの光をどれだけ届けられるかに腐心しました。
階段側面も、出来る限り光を遮らないよう壁は無くしました。
細い鋼材で、階段を吊るようにして支えています
階段を上がると、各個室を結ぶ2階廊下にでます。
この部分に光庭を設け、階段を通して1階エントランスホールと路地状のアプローチに光を供給しているのです。
こちらは子供部屋専用の光庭。
周辺には店舗や高いマンションが多く、プライバシーを保ちながら、十分に光を確保するために考えました。
その価値を十分確認できたのです。
アプローチから見上げると分かり易いでしょうか。
手前の軒裏に張られているのはレッドシダーです。
ファサードの開口横も縦張りのレッドシダー。
ライアント拘りの箇所につき(拘りのない箇所などありませんが!)、並びまで確認して貰って工事に入ったのです。
が、軒裏の方はそこまで繊細な打合せができておらず……
実はファーストトライでは上手くいかず、クライアントに再度材をセレクトして貰ったのです。
自然素材につきなかなかご希望に沿えずでしたが、対象面積の4倍ほどの材を取り、1枚1枚選んで貰いました。
こちらがいわば1軍。
しっかり変化があり、しかも単調にならないよう。クライアントも現場もまさに真剣です。
その結果がこれです。
土木工事並の擁壁、現場発泡硬質ウレタン吹き付け、ヘリンボーン、そしてレッドシダー。
手がかかる子ほど可愛いと言います。
拘りもマックスなら物語もフルコース。最終の景色がおぼろげながら見えてきました。
もう可愛いことは間違いないのです。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇