現イームズ・オフィスの主宰であるイームズ・デミトリアスによるチャールズ&レイ・イームズの人生と仕事、主要なプロジェクト、テーマ、観念、業績についての入門書(プリマー)となる記念碑的伝記です。
彼らの作品やデザインにとってキーとなった考え方をスケッチするというコンセプトに基づき、イームズ・デザインに最も近い場所にいるデミトリオスが、個人的回想をまじえながらその祖父母へ一大オマージュを捧げています。
これまでのどんな研究書や伝記にも伝えられることのなかった私的なエピソードや写真が数多に初公開された本書は、彼らが何をデザインしたかではなく、どうデザインをしたかを知る為の最重要テキストとなるであろう。
また、随所に散りばめられた彼らの極めてプライベートな一面(特に、チャールズからレイに宛てた求婚の手紙などは必見である。)は、デミトリア~~ス以外には決して語り得ることができなかった事実であり、本書が従来の“伝記”以上に饒舌な読み物であることを可能にしています。
ミッドセンチュリーを代表する名デザイナー
【 チャールズ&レイ・イームズ夫妻 】
2チャールズ・イームズ(夫)1907年、アメリカ合衆国のデザイナー、建築家、映像作家。
レイ・イームズ(妻)1912年、カリフォルニア州 サクラメント生まれ。
二人の出会いはクランブルック美術アカデミー。
1940年にチャールズとエーロ・サーリネン(チャールズ生涯の友人であり、ライバル)がMoMA オーガニッック・インテリア・デザインコンペに出場し、共同で作成した成形合板の椅子でリビングルーム用イス部門で優勝。
その時に2人をサポートしていたのがレイだったのである。
1941年にMoMAのコンペが縁となってチャールズはレイと結婚。チャールズ&レイ・イームズの誕生である。
そして、1978年にチャールズ・イームズが死去し、その10年後にレイ・イームズが亡くなった。奇しくもチャールズと同じ日付、1988年8月21日であった。
出版社 | 日本文教出版 |
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著者 | デミトリオス イームズ (著), Demetrios Eames (著), 助川 晃自 (著), 泉川 真紀 (著) |