堀部安嗣の建築|家結びブックス

彼方への想いと、身近きものへの眼差し。時を重ねて、美しくなっていく家。

本書は、住宅作家として高い評価を受けている若手建築家・堀部安嗣(ほりべ・やすし)氏の初の建築作品集です。ホワイトキューブに代表されるスタイリッシュな住宅が雑誌を飾る昨今、木・石・しっくいなどの自然素材を生かした氏の作品は、懐かしさと確かな存在感をもって、強く私たちの五感に訴えかけてきます。

五角形、六角形などの幾何学を用いた大胆なフォルム、豊かなイマジネーションを感じる空間、素材の質感とディテールの美しさ……。

それらを包む端正で抑制された外観は、時間の経過をまといながら周囲の景色にとけ、次第に風景の一部となっていきます。

時を重ねていくほどに美しさを増す堀部氏の建築。四季折々に建築が描く風景を、自ら撮り下ろした写真と描き下ろしのドローイングでつづる、堀部安嗣氏の世界観が凝縮された美しい本です。

出版社 TOTO出版
著者 堀部安嗣