ミッドセンチュリーを代表するイームズ夫妻のドキュメンタリー映画が公開

1940~1960年代に、アメリカの近代主義から生まれた新しいデザインの潮流"ミッドセンチュリー・モダン"の旗手、イームズ夫妻の素顔に迫ったドキュメンタリー映画「ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ」が2013年5月11日から東京・渋谷のアップリンク、シネマート六本木ほか全国で順次公開される予定だ。

チャールズ&レイ・イームズ夫妻とは

チャールズ&レイ・イームズ夫妻は、20世紀のアメリカを代表するデザイナーであり、いまも私たちの生活に豊かさととに、喜びと楽しさを与え続けている。

ミッドセンチュリーを代表するデザイナー

【 チャールズ&レイ・イームズ夫妻 】

デザイナーであり建築家の夫、チャールズ・イームズと妻のレイ・イームズ夫妻は、20世紀を代表する工業製品のデザイナー。

二人の出会いはクランブルック美術アカデミー。
チャールズとエーロ・サーリネンがMoMAのコンペに出場し、共同で作成した成形合板の椅子で優勝。共通の関心の多さと才能に引かれ合った二人は、1941年6月に結婚する。これが、チャールズ&レイ・イームズ夫妻の誕生となる。

第2次世界大戦中には、脚用の添え木「レッグ・スプリント」が15万本以上も製造されることとなり、イームズ夫妻の手がけた最初の大量生産品となった。

また、「レッグスプリント」で培ったノウハウや技術を使って、DSWLCWチルドレンズチェアなどの開発に成功する。

そこに目を付けたのが、当時、ハーマンミラー社のデザイン顧問であったジョージ・ネルソン。強い呼びかけでハーマン・ミラー社がチャールズの獲得に成功する。

その後、2人は良きビジネスパートナーとなり、椅子はもちろん、テーブル、収納家具、子供用家具など画期的で斬新な多くの家具を発表していき、関係者に衝撃を与え続けた。

その他にも、映画制作や写真、展示デザイン、グラフィックデザインなど、ミッドセンチュリー時代に多くのモダンデザインのパイオニアとして活躍し、そ後のデザイナー達に大きな影響を与え続けた。

主な建築

1936年:ディンスモア・ハウス 
1938年:マイヤー邸 
1949年:イームズ邸
1949年:エンテンザ邸

主な家具

1945年:プライウッド・チェア
1948年:ラ・シェーズ
1950年:プラスティック・チェア
1951年:ワイヤーメッシュ・チェア
1956年:ラウンジチェア&オットマン
1958年:アルミナム・グループ

▼関連書籍
イームズ入門―チャールズ&レイ・イームズのデザイン原風景

▼関連動画
デザインQ&A |チャールズ・イームズ



イームズ夫妻の素顔に迫ったドキュメンタリー映画

映画、ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイでは、チャールズとレイの死後、初めて公にされる二人の往復書簡や写真、膨大な量の作品群、当時“イームズオフィス”にいたスタッフたちや家族へのインタビューと、二人の過去の映像を通じて、知られざるイームズ夫妻の側面を辿るドキュメンタリー映画となっている。

また、ナレーションには俳優のジェームズ・フランコが担当し、チャールズの娘であるルシア・イームズや孫のイームズ・デミトリオスらが出演。他にも、建築家のケヴィン・ロシェやイームズオフィス・デザイナーのジェニーン・オッベウォール、デボラ・サスマンなどがインタビューに応じている。

ミッドセンチュリーを代表するデザイナー、チャールズ&レイ・イームズ夫妻の作品は、社会が大きな変革期にあった20世紀に、建築、家具、生活用品、グラフィックなど幅広い作品を世に送り出してきた。

21世紀になり時代が新たな変化を遂げようとするなか、デザインは暮らしや社会とどう関わっていくのだろうか。本作を通して二人の巨匠の足跡と情熱をたどり、生活とデザインを再考てみるのは如何だろうか。

本作は、2013年5月11日から東京・渋谷のアップリンク、シネマート六本木を皮切りに、全国で順次公開予定となっている。

映画『ふたりのイームズ』予告編 海外版日本語字幕付き

ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ
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二人の偉大なデザイナーについて、孫のイームズ・デミトリオスは、世界中の著名人を招いた講演会(TED)でも語っている。

プロフィール

東恩納 尚縁

将来の夢は孫と一緒に暮らすこと。

孫ができた為、将来は娘夫婦と二世帯住宅の夢を持っています。
「住まい」について考えたコラムを寄稿しています。

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