サロンのインテリアコーディネートを素敵にする6つのポイント

ネイルサロンやエステサロンといったサロン店舗では、スタッフの技術力だけでなく「インテリアの心地よさ」がお客様のお店選びの大きな要素となるもの。「このお店に来るとリラックスできる」「旅行に来たみたいな気分になれる」…そんなインテリアのサロンを作れば、多くのお客様から愛され、リピーターを掴みやすくなるんです。

「これからサロンを開店する」という時にコーディネートに気を使うのはもちろんですが、「今現在のサロンの集客力がちょっと弱い…」という時にも、サロンのインテリアコーディネートを見直してみましょう。

今回はネイルサロン・エステサロン・ヘアサロン等の美容サロンのコーディネートの6つのポイントをご紹介していきます。


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1.インテリアのテイスト・コンセプトを決めましょう

サロンのインテリアコーディネートのための内装作りや家具・インテリア小物等を買う前に、まずしっかり練り込みたいのがインテリアの基盤となる「コンセプト」です。

「なんとなく好きだから」「キレイだから」といった曖昧なコンセプトで家具や小物を揃えてしまうと、ひとつひとつのエレメントは素敵なのに、サロン全体にまとまりが生まれず落ち着かない空間になることも。

反対にコンセプトをしっかり定めておけば、家具選び・小物選び等もスムーズに生きますし、アイテム選びの失敗も減ります。またお客様に「ムードが統一された空間」をお見せすることで、「非日常感」を楽しんでいただけるんです。

サロンのサービスからコンセプトを決める
インテリアのテイストを決める際には、サロンで行っている主なサービス・店舗の特徴、立地等をヒントにするのも手です。

≪例≫
◆タイ式リラクゼーションマッサージサロン→ アジアンテイストの家具や雑貨で、タイの海岸のリゾートホテルのようなイメージに。

◆北欧風デザインが人気のプライベートネイルサロン → 北欧テイストの家具や雑貨で、ナチュラルかつシンプル、ほっこりとした雰囲気に。

◆アンティークショップ等が多い街の1Fにあるヘアサロン→ 和モダンスタイルを取り入れて「和カフェ」のような雰囲気に。レトロな骨董家具・小物を置いてポイントに。

お客様の属性からコンセプトを決める

「インテリアにあまりこだわりが無くて…」「お店の特徴がまだハッキリ決められていない」という時には、「お客様の目線」からインテリアのテイストを決めてみるのも良いでしょう。あなたのサロンに来て欲しいお客様はどんな人ですか?その人が好むスタイル・望んでいる「非日常的」な空間とは、どんなものでしょうか?

性別・年齢層・ライフスタイル等によっても、好みのスタイルは変わるもの。あなたのサロンに来て欲しいと思う「メインのターゲット層」が喜ぶ環境を作れば、「お店のイメージに共感するお客様」を自然と集めることもできます。

≪例≫
◆都市部で働く20代~30代のキャリア女性に多く来て欲しい → 「癒やし」を感じられるナチュラルなスタイル・リゾートスタイルが好まれやすいです。甘さを抑えた配色・デザインを選ぶのもポイント。

◆カワイイもの・華やかなものが好きな20代の女性に来て欲しい → 女性らしさが感じられるロマンティックスタイル、キュートスタイル等が向いています。

◆セレブのように余裕がある大人の女性に来て欲しい→ヨーロピアンスタイル、クラシックスタイル、ロマンティックスタイル等のフェミニンなスタイルが好まれやすいです。 

◆20代~30代の男性も来やすいヘアサロンにしたい → クールさが感じられるモダンテイストは、ユニセックスな雰囲気で男性にも好まれます。更にメンズサロン寄りにしたい場合には、インダストリアルテイストやレトロ・ヴィンテージスタイル等を取り入れてみても良いでしょう。


2.カラー配色を決めましょう

インテリアのテイストを決めたら、次に考えたいのがカラー配色です。空間の中の色は、お店の印象を決める大切な要素。お店のコンセプトに合う色味を丁寧に選んでいきたいですね。

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お店で使うカラーは3色までに統一
サロンを「非日常的な空間」として仕上げるには、使用するカラー数をできるだけ抑えて統一することが大切。インテリアデザインでは、「ベースカラー(全体の75%前後)」「アソートカラー(20%前後)」「ポイントカラー(5%前後)」の3色でバランスを調整すると、まとまりのある空間に見えます。カラー選びの際には、以下のような点に気を遣ってみましょう。

◆家具類の色味を揃える:家具の木目の色合い等が異なると、色数が増えてまとまりにくくなります。特に小さいスペースの場合には、家具類の色は一色(同一色)に抑えた方が良いでしょう。

◆一色を「テーマカラー」にする:お店のコンセプトに合うテーマカラーを一色決めて、それをベース/アソート/ポイントのいずれかに使うのも良い手です。ショップカード・公式サイト等でもテーマカラーを統一することで、お客様への印象付けがさらに強くなります。

◆スペースの見せ方を考える:明るい色・淡い色(膨張色)は空間を広く見せ、反対に濃い色(収縮色)は空間を狭く見せます。「お店は広く見せた方が良い」と思われがちですが、実は人間心理では「狭い方が落ち着く」ということも。「明るく開放感があるサロン」にするのか「落ち着いたプライベート感のあるサロン」にするのかを考えてみましょう。

ベーシックカラー・ナチュラルカラーに限定しすぎない
「サロン=癒やし・リラックスの場」ということで、特にマッサージサロン等のインテリアでは「ベージュ・ブラウン」といったナチュラルな色合いが選ばれやすい傾向が見られます。またヘアサロンの場合、「明るい・清潔感がある」という理由から、ホワイトが好まれやすい傾向です。

もちろんこれらのベーシックカラーを選ぶことが悪いわけではないのですが…「飽きが来ないから/無難だから」という理由で安易にカラー配色を「ベーシック・ナチュラル」だけに限定するのは考えもの。無難にまとめた結果、「個性が無いサロン」に見えてしまうこともあるんです。

また特にご自宅をサロンに改装される場合、「日常的な住宅のイメージ」から脱却しにくいこともあります。ポイントカラーやアソートカラーに他の色味も取り入れてみるのもおすすめです。

≪癒やしを表現するカラーリング≫
◆グレイッシュカラー:色のトーンを抑えたグレイッシュカラーには、心を沈静化させる効果があります。また大人っぽいエレガントな演出にもおすすめです。

◆ペールカラー:淡い色味のペールカラーは、お部屋を広く見せてくれる効果があります。また淡いピンク・淡いグリーン等の色味には、お客様の顔色を明るく見せる効果も。

◆エキゾチックなカラー:深いレッド・イエロー・バイオレット等の色は異国情緒を醸し出しやすく、深いブラウン系の家具との相性も良好。ポイントカラー等に使うことで、非日常的空間を作りやすくなります。

壁のカラーを変えてみませんか?
日本の住宅の壁のカラーは、その多くが白、もしくはベージュ。そのため壁の色味を変えると、一気に「非日常的」なムードが高まります。「壁全部を変えるのはちょっと難しいかも…」という時には、目立つ箇所の一部の壁の色を変える「アクセントウォール」にするだけでも、空間のイメージが大きく変わりますよ。

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3.生活感を徹底排除!
サロンのインテリアコーディネートで重要なのが、「生活感」を徹底的に排除すること。エステサロンやヘアサロンはお客様にとって、「日常とは切り離された癒やしの場」です。そこに現実を思い出させる要素があると、ムードが一気に壊れますよね。特に自宅を個人サロンに改装される方の場合、生活感をとにかく見せないことが大切です。

基本は「隠す収納」
日常性を排除するには、空間がスッキリとしていること・モノがゴチャゴチャと出ていないことが第一。サロンコーディネートでは、外に出していても良いものは原則「ディスプレイ要素のものだけ」と考えます。

◆施術用のアイテム等は、ボックスやワゴン等に入れて見えないようにすることが大切です。サッと取り出してアイテムをしまえるように、引き出し式・ワゴン式といった収納方を選ぶと良いでしょう。

◆トイレ・洗面台:掃除用具・ストック等が見えないようにボックス・取り付けシェルフ等に入れます。

◆玄関先:自宅サロンの場合、お客様の靴や傘以外は全て箱に入れる等をして、目隠しした方が無難です。

自宅サロンで大きな収納棚や私物等を隠したい!という場合には、パーテションやカフェカーテン等を使って目隠しを。なおカフェカーテンはナチュラルな印象に傾きがちなので、モダンさを重視したい場合にはルーバー式のパーテションやロールスクリーン等を使うのも手です。

「文字」をできるだけ排除
生活感を一気に醸し出してしまうのが、小物類のラベルといった文字情報。特に日本語の文字情報は現実感を湧かせてしまいやすいので要注意です。ボトル類等はできるだけ詰め替えて、ラベル無しのもの・英字ラベルでデザイン性が高いもの等に切り替えます。

配線・コンセントに要注意
美容系サロンでは、電化製品を使うことも多いですよね。この時に気をつけたいのが「配線」!コードがずるずると伸びていると生活感が出やすく、せっかくのインテリアが台無し…ということにもなってしまいます。

これから内装を手がける場合には、コンセント箇所を増やしてコードを短く使えるようにしましょう。またコンセントカバーを使って、壁や周辺とのデザインを調和させることも大切です。

自宅サロンでコンセントが増やせない…という場合には、配線カバー(ケーブルモール)等を使って壁や床とコードを同一化させてみるのも手ですよ。

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4.照明でムード作りを
サロンのイメージを一変させてくれる要素が「照明」です。メイン照明だけでなく間接照明に気を遣って、ムードのある空間を作りましょう。

コンセプトに合った色味と明るさを
通常の蛍光灯の白く弱い灯りは「日常的」な印象を強めます。お店のコンセプト・コーナーに合った明るさ・色味で、非日常的空間を演出することが大切です。

◆リラクゼーションサロン→白熱電球(もしくはLED電球色)の黄色い灯りで、照明はやや暗めにしてリラックス感を演出します。

◆開放感のあるサロン→天井面の照明を広く大きなものにすると、天井が高く見えます。また壁・天井を全面的に照らして影を作らないようにすると、開放感のあるスタイリッシュな印象が作られます。

◆ヘアサロンのセット面→JIS照度基準では、セット面は750ルクス~1500ルクスが必要と考えられます。ヘアカラーの色味等をお客様に見せるためにも、昼白色のダウンライト等を用いて「自然な明るさ」を演出しましょう。

◆ヘアサロンのシャンプー台→黄色系の照明で光度を落とし、寛ぎやすくします。こちらも足元等にフットライトを置くことでオシャレな空間を作りやすいです。

◆トイレ:蛍光灯色から電球色にチェンジします。光度を落とした分、コーナーに間接照明を置くのもおすすめです。

◆着替えコーナー:やや薄暗い方がお客様が安心する傾向があります。荷物や手元が見えやすいように、荷物置き・鏡等のコーナー部には間接照明を置きます。

手元の灯りを調節するのも手
ネイルサロン等の場合、「お客様に色味をチェックしてもらいたい時には白い光の方が良い」ということもありますよね。手元の灯りについては、色・照度等をカンタンに調節できるLED照明を使ってみると良いでしょう。必要な時のみ白色光に調節すれば、お客様のムードを壊すこともほとんどありません。

自宅サロン・改装サロンの場合には?
自宅サロンや事務所スペース等を改装したサロンの場合、「メイン照明をなかなか変えられない」ということもありますよね。そんな時には、布等を使って蛍光灯をできるだけ隠すのも手。防火性のある布をシェードのように天井に張れば、蛍光灯の灯りも柔らかな色調に変えることができます。

また思い切ってメイン照明の器具(もしくは蛍光灯)を外してしまい、複数の間接照明のみを灯りとしてみるのも良いでしょう。スタンドライト・フットライト等、高さの異なる箇所にいくつかの灯りを灯せば、部屋全体を明るく見せることもできます。

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5.デコレーションスペースを作りましょう
サロンの非日常性を高めるために、サロンの中に小物やイメージに合ったエレメントを飾るデコレーションスペースを作ってみましょう。

デコレーションスペース例
・施術を受けているお客様の目に止まりやすい箇所
・チェストの上
・部屋の角(コーナー)
・入り口・レジ横・玄関先
・トイレ 等

デコレーションスペースにも間接照明を置けば、お客様の目をさらに引きつけられます。部屋の角をデコレーションスペースとすることで、空間にゆとりが生まれてリラックスした雰囲気も作りやすくなるんです。

またデコレーションスペースの小物に季節感をもたせれば、リピーターのお客様を飽きさせない要素にも。特に入り口やレジ横といった小さなスペースは目に止まりやすいので、テイストに合った小物をさりげなく置いておきたいですね。

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おわりに

サロンのインテリアコーディネートのポイントはいかがでしたか?サロンの隅のコーナーや家具のデザイン、座ったソファのカバーの手触り…お客様は意外と色んなところを良く見ています。「サロンに居る間、ずっとくつろいでいられた」「いつもと違う良い気分で過ごせた」と感じて貰えるよう、隅々にまで気を遣った空間づくりを心がけていきたいですね。

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プロフィール

小島真子

笑顔があふれる空間づくり

事務所ラフスタイル代表 ( http://www.laugh-style.jp )
法人ではサロン・オフィス・社員寮・ホテル等のコーディネートを中心にコーディネート及びイベント用スタイリング設営、個人では、引越し時のレイアウト相談、新築・リフォーム時のインテリアコーディネート業をはじめ、他、セミナー講師、執筆活動、コンサルティング、企画やメディア協力等でも幅広く活動中。

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