(仮称)トレジャーキッズたかどの保育園‐5‐光という食材

2018年1月24日


(仮称)トレジャーキッズたかどの保育園‐5‐光という食材



 新年が始まったと思っていたら、気が付けば1月も下旬に。

 2018年、1回目の現場日記です。



 「トレジャーキッズたかどの保育園」は、12月初旬から建て方工事が始まりました。

 年末までに、外壁材のALC版搬入工事を終えていました。

 ALC版とは軽量気泡コンクリート版のこと。揺れに強く、鉄骨造と相性のよい外壁材です。



 現在は屋根工事にはいっており、材をクレーンで搬入中でした。



 広い園庭ですが、足場があったり重機が入ったりと、工事中はやはり狭く感じます。



 東側道路に一番近い部分は、エントランス、事務室、階段などが集まっています。



 そこから西に向かって園児室が3部屋。

 1階は0歳から2歳までの園児室の予定です。



 園庭をLの字囲むように園児室を配置していますが、曲がり角部にある部屋は、やや採光には不利。

 トップライトを採用することにしました。



 上階にはコミュニケーションホールがありますが、その一部をアールで切り取り、屋根面から光を落とすことにしたのです。



 北向きの屋根部に切ってあるので、常に柔らかい光が安定して落ちてくるはず。

 0歳児室となる予定です。



 広い園庭からは2階へ直接つながる外部階段があります。



 それが2階の外部廊下につながり、全ての園児室前にめぐらせました。



 この空間は、床、壁とも木で仕上られ、まさに縁側のような空間となります。



 縁側という外部空間を挟んでの光は幾分優しく、また、雨の日でも開口部を開けることができます。

 常に安定した光と、風(=新鮮な空気)を取り込む日本人の知恵なのです。

 運営会社の株式会社セリオは、園の食事には大変拘っていて、できるだけ昔から日本にあるようなものを目指しているそうです。

 答えは、過去の歴史にあることがよくあると私も思うのです。



 2階の一番奥は、3、4歳児室となる予定。

 この空間は、コミュニケーションホールと可動間仕切で繋がります。

 その間仕切りをフルオープンにすると、幅8m、奥行き19mの大空間が生まれます。

 お遊戯会、作品展など、色々な催しに使って貰えると思いますが、文字通りそこにコミュニケーションが生まれたなら、これほど嬉しいことはありません。

 不利も有利も、材料に変わりありません。

 それをどう料理し、幸せな皿とするかが設計の醍醐味なのです。

文責:守谷 昌紀


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プロフィール

株式会社一級建築士事務所アトリエm

夢は必ず実現する、してみせる。

一級建築士  守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) ・2013年1月6日 『匠が選ぶビフォーアフター大賞2012』空間アイデア部門賞受賞 ・雑誌は多数掲載→http://www.atelier-m.com/pub.html 1970年 大阪市平野区生...

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